本文へスキップ

手術についてSURGICAL OPERATION

手術について ①当院での避妊手術について


当院での避妊手術は 卵巣・子宮摘出術です。
猫への負担を出来るだけ減らすために、術創を小さくすること、安全性の高い麻酔を心がけています。

術創は通常で1cmほどで、表皮は吸収糸(溶ける糸)で縫合する為、抜糸は必要ありません。
(妊娠や卵巣子宮の疾患で、術創を拡げる方が安全だと判断される場合は、術創が大きくなる場合もあります)

ほとんどの猫では、術創の保護を特に行わなくても大きな問題になることはありません。
ただし、飼い猫・保護猫で性格上過剰に舐めることが予想される場合はエリザベスカラーの着用をおすすめします。

化膿止めには3日間持続型のペニシリン系注射薬とキノロン系の注射薬の2種類を手術時に投与しますので、
通常術後に化膿止めを内服する必要はありません。


手術について ⓶早期避妊去勢手術の勧め

避妊去勢手術は年齢6か月以降、または体重2kgを超えてから・・と言われることが
現在の日本の動物病院では一般的です。

しかし、年齢4か月・5か月の子猫が発情・すでに妊娠ということも珍しくありません。

発情子宮は血管も太く、子宮そのものも通常の倍以上に大きくなるため、避妊手術時の出血のリスクがあがります。

また、未発情で避妊手術を行えば、将来的に乳がんになる可能性をほぼゼロに出来るのに対し、
発情を重ねるごとに、その可能性は上がってしまいます。

また、若齢時に避妊去勢手術を行うとその後発達障害がおこるという噂がありますが、
科学的根拠は認められていません。

若齢での手術はほとんどの場合、ほとんど出血もなく小さい術創で出来るので、術後の回復も早いです。

オス猫の場合でも、マーキングを覚える前に去勢手術を行えば、マーキングをなくすことが出来ます。

また大人の雄猫でも、去勢手術により90%でマーキングが消失し、尿の臭いもかなり軽減されます。
また性格も穏やかになります。

従って当院では、年齢3か月前後での早期手術をお勧めいたします。

必要に応じて体重1kg前後での手術も可能です。


    



バナースペース